
庄内平野の北にそびえる鳥海山は月山と共に東北を代表する山。今回初めて歩いてまいりました。
庄内はカミサンの実家があり年に1,2度は訪れる機会があることから、昨年より
鳥海山登山を計画しますが悪天候でことごとく頓挫。そして今回の訪問が今シーズンのラストチャンスとなりました。しかし、、今回も台風17号と18号が日本列島に接近、、いや~な予感です。
そして出発前夜。天気予報を確認すると、晴天は明日の移動日(自宅⇒庄内)のみ、あんまり当てにはならない天気予報でも12時間後は当たるだろう!!・・・と言うことで決断!?前夜徹夜で高速をとばし移動日の朝に象潟登山口に着ける強行日程に変更。なんとか朝の6時半過ぎから象潟登山口を歩き始めました(2012.09.28)。
ルートと実績
象潟登山口(6:37)⇒賽ノ河原(8:00)⇒御浜(8:42-46)⇒七五三掛分岐(10:04)⇒御室(12:05-29)⇒七五三掛分岐(14:26)⇒御浜(15:49-54)⇒賽ノ河原(16:34)⇒象潟登山口(18:02)
・・・鳥海山登山ガイドはここ
1)歩行時間:11時間25分(休憩含む)*本ルートの標準時間は8時間程度、同伴者は初級のため大幅超過となった
2)歩行距離:約16.5Km(eTrex30より)
3)累積高度:約1300m・・推定値(eTrex30の気圧計は強風の影響で誤差大)
4)その他:カミサン同伴
5)ルートマップ参照、カシミール3Dはこちら
象潟口より登山開始

鳥海山五合目にある
象潟口はビジターセンター、鉾立小屋、稲倉山荘(休憩他)、トイレと大駐車場完備の登山口。天気は予報通り晴天ですが山頂付近はうねるような雲。
当初は登る予定では無かったカミサンですが実家に立ち寄る時間も無かったので同伴。彼女にはハードルが高い山なので疲れたら引き返すということで、
登山口を歩き始めます。
石段の登山道を進み賽ノ河原

歩き始めて10分ほどのところに
ヤマハハコが咲く展望台があり、ここまでは舗装された遊歩道。
象潟口と日本海そして遥か男鹿半島を望む景観が広がります。
展望台の先より
石段の登山道となり、10分ほどで森林限界を超えて笹の山容。時々振り向いては日本海(飛島、遥か・・粟島・佐渡島・男鹿半島等)を眺めながら尾根の緩斜面を進みます。そして歩くこと1時間、
岩混じりの草地となり、更に登ると賽ノ河原。
エゾリンドウ、
ミヤマアキノキリンソウ、
チングルマ、
イワショウブ等がまだ元気、、夏なら花が咲き乱れることでしょう。
御浜を越えて七五三掛へ

賽ノ河原を越えて続く石段をさらに登り、左に見える鳥海前衛の山・稲倉岳が低く感じられたら
御浜神社の鳥居と御浜小屋が見えてきます。
ここで
鳥海湖と庄内平野の素晴らしい景観を眺めて一息。ここに至ると台風18号の影響と思われる強風にさらされますが、ルートはしっかりしておりカミサンも疲れは無いとのこと。。まるで生き物のように流れる
山頂の雲に向かって御田ヶ原の草原を再び進みます。そして
キンコウカ(紅葉)、
ミヤマキンポウゲ?、
ハクサンイチゲを眺めながら鞍部に下って
八丁坂を登り返して霧に覆われ始めた七五三掛に辿りつきました。
千蛇谷より御室へ・・・悪天候と時間切れで新山登頂は断念

七五三掛に到ると山頂付近の雲に突入、辺りは霧に包まれてます。左が切れ落ちた勾配のある坂を5分ほど登ると
七五三掛分岐です。ここは外輪山コースを進む予定でしたが濃い霧と強風で危険なため、左の千蛇谷コースを梯子をつたって下って行きます。
そして雪渓の手前のガレの谷を左側に横断・・・愛らしいオコジョに大興奮したら新山直下までの勾配のあるルートです。霧が無ければ右手の外輪山を見上げながら気持ちよく登っていけるのでしょうね。でも今日は黙々と登るだけ、
カミサンも疲労が溜まった様子でかなりペースダウンです。この辺で撤退しようかな?と考えましたが、
一瞬、雲が切れて変な期待を持ってしまいました。
最終的には登山から5時間半にて
強風と冷たい霧雨の御室に到り引き返しますが、この判断は少々遅かったですね。カミサンの疲労は予想以上で帰路は更にペースダウン。
御浜手前で日が傾き出して、登山口1Km手前で
とうとう日没。。最後はヘッドライトの御世話になり象潟登山口に辿りつきました。
今回は山頂に立つことも、山頂付近の絶景を眺めることも叶わず、鳥海山と言う山の魅力のほんの少しを味わっただけにすぎません。それでも変化に富んだルート、景観、お花等など・・・奥の深さを感じましたね。早くも。。。来年の夏が待ち遠しい!
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撮影した写真のアルバム
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