
2018年歩き納めは年末寒波の中、、山梨大月北側に聳える未踏の4座。富士を眺めながらミニ縦走(2018.12.29)。
ルートと実績
杉平入口バス停(6:46)⇒登山口(6:59)⇒三ツ森北峰(8:53-9:02)⇒尾名手峠(9:26)⇒麻生山(9:39)⇒浅川峠・扇山分岐(10:21)⇒権現山(10:28-38)⇒
浅川峠(11:21)⇒曽倉山(11:38)⇒扇山(12:19-37)⇒大久保山(12:46)⇒百蔵山(14:16-19)⇒展望台(14:36-38)⇒大月市営総合グラウンド駐車場(15:09)
1)歩行時間:8時間23分(休憩・昼食含む)
2)歩行距離:約18.6Km(iPhone8+Geographicaより、沿面)
3)累積プラス高度:約1765m(iPhone8+Geographicaより)
4)カメラ:α7R3+FE24-105mmF4,GX7MK3+LEICA ELMARIT 50-200mmF2.8-4
5)その他:単独
6)ルートマップ参照
歩き納めは山梨県大月市北側に聳える富士展望の山・・・都留三山(権現山・扇山・百蔵山)を歩きたいと思った。大月の市営グラウンド駐車場を利用したいが、ここから百蔵山・扇山・権現山を往復したのではCTは11時間を越えるので日の短い年末としては長すぎる。
地図を眺めながら再検討していると権現山の西に連なる稜線上に三ツ森北峰と呼ばれる展望の良いピークがあった。このピークを加えた4座となれば登山口と下山口の異なる縦走しかない。幸い、市営グラウンド駐車場から最寄りバス停(市営グラウンド入口)までは徒歩15分程度。ここから小菅の湯行き始発バスに乗車すれば7時前に杉平入口バス停(登山口)に辿り着ける。CTは9時間半、、4時までには下山できるであろう。
杉平入口バス停からルート一番の展望・・三ツ森北峰

バスには私のみと思ったが登山者らしき同年代男性が一人乗車していた。私と同じバス停で下車することを期待したが
杉平入口で下りたのは私のみだった。
薄暗い中、靴紐を締め直し川際の集落へ下りていく。鋸尾根・北峰の標識に導かれ車道を行き民家際から山道へ、、山中手前で振り返ると朝焼けの富士が綺麗だった(写真上)。

杉檜で始まる登山道は倒木が多い。ナラ等の広葉樹に変わり日差しが届き元気になるが相変わらずの倒木。標高800mを越えて
尾根の末端まで登り上げる、尾根は緩やかになり広くなる(写真上)。赤い目印や踏み跡を確認しながら進む。

1129mのピークを右から穏やかにかわし進むと尾根は痩せて前方に険しそうな小ピークが現れた(写真上)。幸いここも右に巻くが右側が完全に切れ落ちた狭いトラバース。鎖やロープは全くないので慎重に進む。

小ピークをかわし、標高差100m程の急斜面を登り
三ツ森北峰(1240m程)に立つ。山頂の大きな鏡は正直・・奇異で趣味でないが展望はとても良い。抜群の富士を眺めて一息(写真上)。
1)
富士山~大菩薩連嶺...
拡大山名付き
2)
丹沢山塊~富士山...
拡大山名付き
サブカメラもバックから出して撮影するがフォーカスが鈍い。薄手の手袋では指先が痺れる。10分程で北峰を後に急斜面を下る。
コルまで下るとルート一番の三つの
歩き難い岩稜小ピーク・・これを慎重に越えて無事尾名手峠へ辿り着く。この辺りは尾根を横切る寒風がやや強く、日差しも届かず気温は-6℃を指していた。斜面には黒茶に染まったイワカガミらしき葉が密集していたのが印象的。斜面は乾いていたのでノーマルで全く問題なかったが雪が付いて凍結していたなら前歯付きのアイゼンが必要かもしれない。
心地よい稜線を進み権現山へ

緩やかに登り返して
麻生山を越えて行く。次に目指す権現山まで展望は全く開けないが、日差しを浴びて・・・展望を遮るミズナラ等の木々は美しく心地よい。小さな観音像(写真上)を見送って快調に歩む。

冬枯れの木々越しにいつでも富士山(写真上)。

どこまでも歩けそうな綺麗な稜線(写真上)。

尾名手峠より1時間程で
権現山に辿り着き、富士を仰ぐ(写真上)。寒風が強くなったようで富士山の風下から雲が湧き始めた。この山頂の
富士は視界が狭いが、奥多摩、高尾そして奥秩父も展望できる。貸し切りの山頂で一息つきながら眺める。

東側は
大岳山から南高尾まで一望できる(
拡大山名付き)。
ひと際目立つ大岳山を見ると手前に笹尾根、右には遥か筑波山(写真上)。

大岳山の右には・・・熊倉山・生籐山・連行峰越しに都心のビルとスカイツリー(写真上)。今日は視界良好です。

北には大きな三頭山、左奥には雲取山(写真上)。

更に左には奥秩父の主脈。手前には鶏冠山や未踏の奈良倉山(写真上)。新鮮な展望だ。
扇山と百蔵山を越えて下山口へ

権現山から僅かに折り返して扇山へ向かう。どんどん下って、、途中の浅川峠(写真上)では450m近く標高を落とした。

浅川峠からは300m近く登り返す。扇山直下は急な斜面で足に堪える。権現山から1時間40程で賑わう扇山へ辿り着き富士を仰ぐ(写真上)。ここでザックをおろして軽食をとりながら20分程休憩。
扇山の山頂は広くベンチが多く寛げる。富士は良く見えるが視野は狭い。周囲は殆ど展望出来ないが、東側がわずかに開けて陣馬山とスカイツリーが良く見える(写真上)。

扇山を後に大久保山側から急斜面を下って百蔵山へ向かう。木々間から時おり見える権現山や百蔵山(写真上2枚)を眺めては黙々と足を運ぶ。

百蔵山手前の木々間から扇山が見えた(写真上)。

扇山より1時間40分程を要して本日最後のピーク・・百蔵山に辿り着く(写真上)。
富士山の山頂付近は雲に隠れてしまった。

標高は扇山よりの低いが、展望は優れており
丹沢山塊・道志山塊・富士山が一望できる。丹沢を代表する蛭ヶ岳、檜洞丸、大室山が良く見える(写真上)。大室山の山容が堂々と聳えてます。

百蔵山を西側に進み下山です。わずかだが三ツ森北峰~麻生山が見えた(写真上)。中央の小さな三つのコブは歩き難かった岩稜帯だろう。

百蔵山西側の稜線から南斜面を下る。100m程標高を落とすとベンチの置かれた展望台(写真上)。高度感は少し落ちるが百蔵山と遜色ない展望が広がる。

標高600m付近で右に浄水場経由の道を分けるが、これを見送って下る。
道は舗装に変わり民家が現れ、車が行き交う車道となった。右手には岩殿山と滝子山が良く見える(写真上)。前方に
大月市営総合グラウンドの駐車場に停めたマイカーを確認。
15時09分、無事ゴール。歩行時間8時間23分にて本年最後の歩きを無事に完了。中央高速は帰省で混んでいるかな?安全運転で家に帰ろう。
本年度の山行は56日。春先の膝痛や7月以降の天候不順でやや低調だったかな・・
足腰を鍛え直して来年のハイシーズンに備えたいものだ。
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撮影した写真のアルバム
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