
冬の間に落ちてしまった体力を夏山に備えて鍛えなおさなければなりませんね。
この時期は奥武蔵や奥多摩で重量級を積極的に歩きたいと思います。今日はこの第一弾として川苔山・有間山・蕨山を歩きました。日向沢ノ峰~橋小屋の頭と蕨山~さわらびの湯の区間は未踏であり、ここを踏破することも目的の一つです(2014.04.16)。
ルートと実績
鳩ノ巣駅(7:33)⇒大根ノ山ノ神(8:14)⇒大ダワ分岐(9:20)⇒舟井戸(9:50)⇒川苔山(10:11-34)⇒曲ヶ谷北峰(10:43)⇒踊平(11:13)⇒日向沢ノ峰(11:44)⇒有間山分岐(11:50)⇒ルートミス10分⇒仁田山(12:35)⇒有間峠(12:46)⇒タタラノ頭(13:24-32)⇒橋小屋の頭(13:54)⇒逆川乗越(14:08)⇒蕨山・展望台(14:27-33)⇒藤棚山(14:55)⇒大ヨケの頭(15:23)⇒金毘羅神社跡(16:05)⇒さわらびの湯バス停(16:34)
1)歩行時間:約9時間01分(休憩含む)
2)歩行距離:約22.7Km(eTrex30より)
3)累積プラス高度:約1970m(eTrex30より)
4)その他:単独
5)ルートマップ参照







今日は縦走ですので自家用車は使えません。鳩ノ巣駅へは車だと50分程度なんですが電車を乗り継ぐと2時間半もかかり7時半より前から歩くことは叶いません。でもこの駅から川苔山を越えて有間山へ向かえば、太陽を背にして武甲山や奥武蔵の山々・・・そして視界が許せば上州・日光の山々に向かって歩けそう。また下山口のさわらびの湯はバス一本で自宅近くまで行けるので利便性もありますね。
鳩ノ巣駅を7時半過ぎに歩き始めます。踏切を渡って民家際の道を登って行くと民家につきあたり
標識に従い山道に入ります。スギ・檜樹林帯ですがヤマブキ、モミジイチゴが咲き足元にはスミレです。
エイザンスミレ?もありますね・・・今年初めて見ました。
登山口より30分程登ると大根ノ山ノ神(
祠が置かれている)です。ここは林道のヘアピンカーブとなっており、林道を右側に100m程歩くと山道への階段があります。再びスギ樹林帯となりますが日差しがこぼれ思った以上に気持ちの良い山腹です。小さな沢涸れを何度か横断しますが足元には
ヨゴレネコノメが咲いています。
道はやがて広い緩やかな尾根の斜面となり、大ダワ分岐点に到ります。ここから短いガレとなりますが
ルート唯一の残雪です。もう数日で無くなってしまう程度でアイゼンは不要ですが注意深く越えて行きます。再び樹林帯を30分程登ると鋸尾根分岐点の舟井戸です。ここは平坦な鞍部で木立からは川苔山頂がうかがえます。ここまで来れば山頂はもう一息です。曲ヶ谷への登り返しを左に進み川苔小屋跡の十字路で左を選んで広い尾根を登って行けば
川苔山です。
今日は乾燥した晴天の予報だったので、もう少し視界は良いと期待しましたが、富士が仰げず残念ですね。
雲取山は展望できますが霞んでいます。ベンチに座って朝食兼昼食をとっていると一番手で登頂を果たした60代の男性に話しかけられました。もっぱら丹沢で川苔山は初めての様でした。奥多摩のお勧めの山は?と尋ねられたので日原から鷹ノ巣山へ登り奥多摩まで下るのがおススメと答えました(日光連山は何度か登っておられるとのこと・・・楽しまれることでしょう)。






川苔山をあとにして川苔小屋跡の十字路から日向沢ノ峰(ヒナタサワのウラと読む)を目指します。曲ヶ谷北峰を越えて行くと三ツドッケ・蕎麦粒山・日向沢ノ峰が展望でき有間山も木立からわずかに確認できますね。北峰を一気に下って踊平へ進みます。この辺りは防火帯の様な
広い尾根道・・・木々の芽生えはまだですがアセビが咲き、大変気持ちよく歩けます。
そして、踊平まで下ると日向沢ノ峰への200m弱の登り返しです。序盤には分岐があり、ここは樹林帯へは下らずに右を選んで登って行きます。すると行く手には
岩の斜面です。この岩を越えても更に尾根の斜面・・・振り返れば川苔山、御前山辺りを展望・・・登り切れば
狭い日向沢ノ峰です。
蕎麦粒山と三ツドッケを展望しながら一息入れます。
さて、、峰を下り棒ノ嶺への分岐を見送って進みますが、この気持ちの良い尾根とも直ぐにお別れです。
有間分岐を選んでナラやブナ等の樹林帯の小さな尾根を下ります。すると程なく
51号鉄塔が見えてきました。鉄塔の足場は樹木が取り払われており絶好の展望ポイントです。北側は
有間山や武甲山が展望できますね(
山名付き)。東から南側は棒ノ嶺・高水三山が確認できます・・・視界が良ければ上州や日光の名山も展望できることでしょう。。







鉄塔を下ると
林道が並行してはしっています。ここは林道を有間峠まで歩こうと考えましたが仁田山(有間山の2番目に高い峰)も踏みたいと考え直し山道へ戻ります。ただ、仁田山への道は
ヤブ刈された荒涼とした道(途中に有間湖を望むポイントはあり)で山頂は展望もありません。でも山頂を越えて滑りそうな斜面を黙々と下ると視界が開けて
有間峠・有間山から有間湖が展望(・・・
山名付き)できました。そして林道が横切る
有間峠まで下り一息つきながら有間湖を眺めます。今日のゴールは湖の向こう側・・・まだ10Km程ありますね。
さて、有間峠から再び山道に上がりまが、入口には標識がありません・・・有間峠標柱から数10m北側へ林道を歩くと左手に急勾配の破損した木階段があり、これを登ると尾根まで上れます。
有間山最高峰のタタラノ頭へは1200m級の緩やかなピークを越えれば辿りつきます。途中、踏み跡は少なく残雪もあり少し不明瞭ですが、広い稜線を伝っていけば有間峠から40分弱です。
タタラノ頭も広葉樹に覆われて展望はありませんね。冬枯れの木々の隙間からのぞく有間湖等を確認したら先を急ぎます。
ここから先は
笹等が茂った快適な道です。小ピークを何度も越えますが
橋小屋の頭へは20分程です。日向沢ノ峰辺りから伸びた稜線は、ここから展望の良い荒涼とした大伐採地帯を越えて大持山へ至りますが
(詳細はこちら)、今日はここで蕨山へ下ります。鳥首峠まで行って名郷へ下った方が短時間で楽でしょうが、蕨山からさわらびの湯までの未踏区間を歩くのも本日の目的の一つですね。急斜面を
逆川乗越まで下り、緩やかに登り返しながら
名郷への道を見送って蕨山(展望台)へ向かいました。






蕨山・展望台(ここは最高点ではない)へは2年ぶりです。昔登った方の山行録を拝見すると奥武蔵の中では伊豆ヶ岳とならび抜群の展望だったと記載されてますが、どちらの山も今は樹木が茂り抜群とはいかなくなったようですね。それでも武甲山、武川岳、伊豆ヶ岳、棒ノ嶺等々を背伸びしながら展望し一息。。ミツバツツジも咲いている・・・・むむむ違う!
アカヤシオだ!!最後にご褒美を頂いた様で嬉しい限りですね。
ここからは
藤棚山や
大ヨケの頭等の小ピークを越えながら約7Kmも下りますが
見頃のミツバツツジが美しく、
西に傾きだした太陽がナラ等の樹林帯の道を一層綺麗に演出し足を軽くします。そして
金毘羅神社跡まで辿りつきました。ここからの下りは少々きつくなりますが、ここは急がずのんびりと一歩一歩下って、
さわらびの湯バス停着。最後はベンチに座って30分・・・バスをのんびり待ちました。
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撮影した写真のアルバム
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