
上高地より入山して二日目、今日は穂高岳山荘より奥穂高岳と前穂高岳を目指す山行です(2014.09.29)。
ルートと実績
2014.09.28・・・初日の山行はこちら
上高地バスターミナル(5:41)⇒河童橋(5:52)⇒明神(6:33-44)⇒徳沢(7:27)⇒横尾(8:17-26)⇒本谷橋(9:20)⇒涸沢ヒュッテ(10:51-11:28)⇒涸沢小屋(11:43)⇒ザイテングラード取付(12:52)⇒穂高岳山荘(14:21-33)⇒涸沢岳(14:57-15:05)⇒穂高山荘(15:26)
1)歩行時間:約9時間45分(休憩・昼食含む)
2)歩行距離:約19.7Km(eTrex30より)
3)累積プラス高度:約1750m(eTrex30より)
2014.09.29
穂高岳山荘(6:09)⇒奥穂高岳(6:56-7:10)⇒紀美子平(8:49-51)⇒前穂高岳(9:36-49)⇒紀美子平(10:25-28)⇒岳沢小屋(12:47-13:14)⇒風穴(14:08)⇒岳沢登山口(14:36)⇒河童橋(14:51-55)⇒上高地バスターミナル(15:00)
1)歩行時間:約8時間51分(休憩含む)
2)歩行距離:約10.1Km(eTrex30より)
3)累積プラス高度:約525m(eTrex30より)
4)その他単独、百名山は56座目
5)二日間のルートマップ

慣れない山小屋泊で夜中の1時で目がさえてしまいました。以後は目をつぶって夜明けをじっと待つのみです。4時半を過ぎると東の空が僅かに明るくなってきました。部屋の窓から外を見ると雲海から常念岳がしっかり確認でき空には星が輝いてます。ジャケットを羽織って外のテラスに立ちます。
皆さん明け行く山々を静かに眺めています(夜明け・・・
上信越の山々、
八ヶ岳連峰、
山荘と奥穂高岳)。

朝食をとったら早々に奥穂高岳を目指します。2連の鉄梯子や鎖を交えた高度間のある岩壁(
鉄梯子に登る、
鉄梯子を越えて右に巻いて登る)ですが手足のスタンスはしっかりとれますので3点確保で慎重に登れば良いです。この難所を越えれば次第に緩やかになるガレ場を登り(
右側に南アルプスと富士の展望が開ける、
山頂が見えてきた)、約50分で北アルプス最高峰の奥穂高岳山頂・・・
一望します(こちら
山名付き)。山頂に置かれた奥穂高神社嶺宮付近は混雑で寛げませんので東に一段下がった
平坦地で上信越から
北アルプスの山々の光景を楽しみました。

奥穂高岳登頂後は吊尾根を経て前穂高直下の取付場(
紀美子平)へ向かいます。緩やかに下り始めると
荒々しい岩稜の先にひと際高く聳える前穂高岳が目に飛び込みます。
岩稜のトラバースや
鎖場等があり、中盤以降は岩稜帯右側のトラバース、、大きく切れ落ちているものの道幅は十分に確保されています。紀美子平手前で振り返ると
奥穂高から西穂高、眼下の上高地や乗鞍岳御嶽山です・・・御嶽山噴煙の下で起きた悲惨な出来事に同じ登山を愛する者として複雑な思いに駆られます。

紀美子平から前穂高岳へは岩登りです。両手を使う場面も序盤と中盤にあります。でも心配はいりませんね。ここへ至るまでにこの岩場よりも厳しい岩場を沢山越えて来ましたので。。○や矢印を見落とさず、落石させず、めったにお目にかかれない光景を目に焼き付けながら登りました。 前穂高の山頂は平坦で思っていたよりの広いです。展望も素晴らしく、特に9時を過ぎてお天道様が高くなったので東側の景色が見やすくなりました・・・
いく重にも連なる山々の光景は感動を覚えました(
山名付き)。登山客も少なめで
記念写真を収めることも出来で満足です。

紀美子平からは重太郎新道を下って岳沢小屋へ向かいます。この道は標高にして約700mの下りでほぼ岩の急勾配、、
鎖場や
梯子も設置されています。中盤の岳沢パノラマから下り始めると見頃の
紅葉のシャワーが降り注ぎ、
背後に穂高連峰が仰げる絶景紅葉も広がり足がなかなか進みません。そして2時間20分をも要して
素晴らしい紅葉と穂高連峰を眺めながら岳沢小屋に到着。
カレーライスを注文してお腹を満たし、前穂高岳登山道を下って
河童橋を経てバスターミナルへ辿りつきました。
涸沢や穂高は登山を行う者にとっては憧れの聖地とのことですが、初めてここをそれも紅葉が見頃の快晴の日に訪れることが叶い幸運でした。登山人生の中で忘れることのない素晴らしい山行となりました。
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撮影した写真のアルバム
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