
東海地方まで梅雨が明けた。甲信越はまだの様だが南アルプスや中央アルプスは晴マークだ。空木岳・・・花崗岩の美しい山容を観てみたい(2016.07.19)。
ルートと実績
池山林道終点駐車場(4:45)⇒タカウチ場・池山分岐(5:06)⇒池山・空木岳分岐水場(5:38-42)⇒尻無(6:12)⇒マセナギ(6:20)⇒大地獄・鎖場(7:17)⇒空木平分岐(8:46)⇒駒石(9:21)⇒駒峰ヒュッテ(10:02)⇒空木岳(10:17-41)⇒空木平⇒避難小屋(11:50)⇒空木平分岐(12:13)⇒マセナギ(14:03)⇒尻無(14:09)⇒遊歩道⇒池山・空木岳分岐水場(14:30)⇒池山林道終点駐車場(15:15)
1)歩行時間:10時間31分(休憩含む)
2)歩行距離:約18.2Km(eTrex30より)
3)累積高度:約1760m(eTrex30より)
4)その他:単独、百名山58座目
5)ルートマップ参照
圏央道・中央道を走り、駒ヶ根ICを降りて池山林道終点の駐車場へ3時前に到着。林道は未舗装部分が長いが凹凸は少ない方(赤岳山荘のダートに比べれば・・)なので、徐行で行けば乗用車でも問題ない。駐車場は20台も停められない程小さなものだが、既に10台ほど停まっていた。ハイシーズンだと駐車に苦労しそうだ。トイレはあるが虫嫌いの人は殺虫剤を持参して勇気をもっての利用がよいであろう。今日は暑くなりそうだ。2.5Lの水分をザックに入れて4時45分に空木岳を目指す。


登山道は軽自動車が通行できそうな幅の笹・カラマツ樹林帯です。ショートカットを使わなければ非常に穏やかな登り、1時間ほどで
水場があり、ここが池山・空木岳分岐点。ここまで日陰でゆっくり歩いてきましたが、思った以上に汗をかきました。冷たい水場で腕や顔を冷やして一息です。20m程先に登山道・遊歩道と池山小屋入口の分岐点がありますので登山道を選んで尾根を右側から回り込むように進み、尻無を経て40分程で
マセナギに着きます。ナギとは崩落地帯の意味するようですね。地図でこの辺りの南側に崩落帯が確認できます。


穏やかな登山道は徐々に勾配を増し、
宝剣岳・千畳敷カールも木々間から展望出来ます。そして
ヤセ尾根注意の看板を越えるとハシゴやロープ・
鎖が連続する大地獄です。今は確り整備された登山道ですが昔は大変だったのかもしれません。



二つの鎖を越えて進むと斜面にはクルマユリが沢山咲き、その先に
迷尾根の看板がありました。ここにもヤセ尾根注意の看板がありますので大・小地獄の難所はここ終わりです。この先も緩急勾配で高度を上げます。時折、
千畳敷カール側の視界が開け、ガスにらないことを祈りながら進み、ニッコウキスゲやハクサンフウロ等のお花が咲き始めると
空木平分岐に到着、、木々越しに雲海が確認できます。森林限界はすぐそこです。

登山道は森林限界を越え、前方には
空木岳と駒石が現れます。振り返ると
雲海越しに南アルプスの山々が連なってます(南アルプスアップ・・・
こちら)。

目指す
空木岳と駒石、中央奥には木曽駒ケ岳・宝剣岳が連なります。今日は体調が良くないのか?暑さの影響か?脚が電池切れで数分歩いては立ち止まりの繰り返しで極端にペースが落ちました。



ハイマツ、花崗岩の巨石と青空の光景が素晴らしいです。まるでハイマツと巨石の庭園ですね。遠望もまずまずで
乗鞍岳や
塩見岳の左からわずかに顔を出す富士も確認できます。


巨石を鑑賞しながら登っていくと
駒峰ヒュッテが目の前に迫りました。ヒュッテから山頂へは100m程なのですが、脚が疲れ切っていて2度も立ち止まって、辛うじて
空木岳の山頂に立ちました。


空木岳から南に延びる稜線の先には
端正な南駒ケ岳が聳えます。北側には
木曽駒ケ岳・宝剣岳が良く見え、その先の雲が一瞬切れて
穂高・槍が確認できました。

疲れ切りましたので、山頂北側の岩に座って
山頂・南アルプス・登ってきた稜線を眺めながら昼食です。ガスが生き物の様に上昇する様子は何ともダイナミックです。


山頂の展望を楽しんだら、
ヒュッテ手前から空木平経由で下ります。辺りはお花畑になっており、チングルマ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマキンバイ、シナノキンバイ、ヨツバシオガマ等々のお花が咲きます。後半はゴツゴツとした河原を緩やかに下って
避難小屋着。ここから緩やかに登り返すと空木平分岐に到達です。
今日は、まったくの不調で完全に疲れ切ってしまいました。幸い、この先は登り返しが無く、ゆっくりと大地獄を下って尻無からは遊歩道を歩き下山しました。
空木岳の花崗岩とハイマツの山容は素晴らしかったです。次回は紅葉の時期に登ってみたいものです。南駒ケ岳へも縦走してみたい。
今回出逢ったお花は思った以上に種類が豊富でした。
以下のアルバムからご覧ください。
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撮影した写真のアルバム
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