
先月に引き続き雲取山へ歩きます。今回は過去2度同行させていただいた「気ままな男の山歩き」の赤城さんと奥多摩駅より石尾根を縦走して雲取山頂に立ち小袖乗越に下ります。距離は30Km強・累積高度2500m超の重量級山行です(2014.11.15)。
ルートと実績
奥多摩駅前(3:09)⇒山道入口(3:50)⇒六ッ石山(6:01-05)⇒水根山(7:17)⇒鷹ノ巣山(7:41-8:04)⇒日陰名栗山(8:49)⇒高丸山(9:16)⇒七ッ石山(10:09-16)⇒ブナ坂(10:25)⇒奥多摩小屋(10:49)⇒小雲取山(11:14)⇒雲取山(11:33-12:08)⇒奥多摩小屋(12:38)⇒ブナ坂(12:59)⇒堂所(13:49)⇒小袖乗越P(14:45)
1)歩行時間:約11時間36分(休憩・昼食含む)
2)歩行距離:約31.5Km(eTrex30より)
3)累積プラス高度:約2570m(eTrex30より)
4)「気ままな男の山歩き」の赤城さんと一緒に歩きました。赤城さんの山行録はこちら
5)ルートマップ参照
先月の雲取山山行報告に際して赤城さんは・・・「石尾根歩きたいな」・・・とのコメントでした。確か・・5月にも同じような話をされていた。それでは・・・とメールを差し上げると快諾頂いた。但し、ルートは・・・奥多摩駅⇒石尾根⇒雲取山⇒鴨沢。私にとっては超重量級ルートですね。気合を入れなおして黒戸尾根を歩き本山行に備え?ました。
早朝3時過ぎ奥多摩駅前を発ち真っ暗な山中へ

石尾根から奥多摩駅へ2度下った経験からすれば山道口までが要注意。氷川橋を渡ったら拡大地図とGPSを見ながら路地の階段・・林道・・分岐は羽黒三田神社へ向かい、急坂を登ります。途中、赤城さん・・・バランス崩されるハプニングあるも大事なく。再び真っ暗な林道を蛇行しながら登って行くと右手に石尾根縦走路・六ッ石山への山道口・・・ヤレヤレです。
山道に入ると雑草が伸びた細い道、、蛇行しながら登って行くと白い花がチラホラ。。お茶の花だそうです。この辺りはまだ里が近い、、茶畑があったのだろう。更に進み古い神社らしきものを右の見送ると分岐に出た、、どちらの標識も六ッ石山と記載。でも良く見ると左は林道と書いてある。右を選んで登って行くと程なく左に曲った。どうやらこの辺りで石尾根に登りあげたかな?右手を仰ぐと丸みをおびた大きな山容が下弦の月の下、何とか確認できます。多分、本仁田山。。この山を見送りながら石尾根を登って行きました。
長い上り坂を黙々と越えて六ッ石山へ

六ッ石山までのルートは2度下っているがガレ気味のややキツイ斜面や樹林帯の斜面を延々と下った記憶しか残っていない。
闇夜ですしヘッドライトが照らす足元に集中するだけなので記憶は無くても良かろうが・・ただ、振り向くと木々間から都県境と思われる街の夜景が目を引きますね。やや抉られた樹林帯の長い斜面を登り切ると三ノ木戸山らしきピークを右に巻いて進む。そして更に長い勾配の増すガレ場、、疲労が溜って行く足を感じながらジグザクに登って行くと背後が明け始めた!南のデカイ山容は御前山と確認できる程・・・しののめ・・ですね。そして幸いピーク手前で左に巻いた。巻いた途中で右を見上げると岩のピーク・・・これは狩倉山なのでしょうね。
狩倉山を見送るとヘッドランプ消灯。
朝焼けに照らされたブナやダケカンバが綺麗ですね。そして程なく分岐から
六ッ石山です。夜明け直前ですが、
丹沢山塊、
大菩薩嶺や雪を抱いた南アルプスが微かに確認出来ました。
夜明け・・・素晴らしい尾根を鷹ノ巣山へ

六ッ石山を下って、石尾根縦走路を西へ鷹ノ巣山へ向かいます。日の出を迎え
富士山の山頂には朝陽が当たっています。穏やかに進み城山手前の斜面を登り切ると
ミズナラやブナの大木が茂る一段と素晴らしい太い石尾根です。何とも気持ち良い稜線歩き・・・でも城山の山標は何処かな?今回も見つけられませんでした・・・有るのかしら?
緩やかに歩みながら
振り返ると遥か筑波山ですね。そして次のピークにさしかかると
カラマツ樹林に水根山の小さな山標。。これを越えて緩やかに登り返していくと展望抜群の
鷹ノ巣山頂を間近に捉えました。
鷹ノ巣山へ・・・抜群の展望台!

鷹ノ巣山の南斜面を登って行くと、木々が少なく展望が抜群です。
南アルプスも展望できますが、今日は寒気が入った様な雲がかかっています。
山頂にたどり着くと城山付近で出逢った本日初めての健脚ハイカーが寛いでおられました。今日は雲取山から長沢背稜を縦走して東日原へ下山の様です・・・凄い!
山標でツーショットの記念写真を撮って頂いたら早々に発って行きました。我々は南斜面に座って
パノラマ展望(
東京湾拡大)を楽しみながらお腹を満たして一息です。
展望良い広い尾根を登り返して日陰名栗山へ

目指す
雲取山を眺めながら鷹ノ巣山を西に下ります。道際には
マルバダケブキの実、南側は
浅間尾根が伸びています。
避難小屋まで下ったら草原の様に広い尾根を緩やかに登り返していきます。足元の霜柱が融け始め登りにくいところもありますが、
富士山を眺めたり、振返って
相模湾・江ノ島を遠望しながら
日陰名栗山登頂です。
高丸山の急勾配を越える

日陰名栗山の次のピークは高丸山です。
登り返しは標高で100m程ですが直下はずれ落ちそうなぐらいの斜面、、これを
登り切ると前方に見える
大菩薩嶺が嬉しかった。そして、ほんの一息ついて10mも進むとまた下り、ノッソノッソとジグザグに下って行く私・・・
赤城さんは楽しむように横から一直線ににチャッチャッチャと下ってあっという間に鞍部です。
綺麗な尾根歩き

下りきったら
富士を見ながら穏やかに進みます。尾根の木々はカラマツが多くなりました。
赤城さんの後ろ姿を追いながら美しい尾根を眺めて進みます。
七ッ石山・・・雲取山を捉える

千本ツツジの小ピークを進み巻道分岐を越えると
馴染みの標識が見えてきました。ここまで到りやっと・・・今日の山行は体力的に完歩出来ると確信出来ました。
七ッ石山から毎度の風景(
石尾根と雲取山)を眺めたら、
ブナ坂へ下って石尾根歩も最終コーナーです。ここまで来たら太陽や富士山を雲が邪魔し始めましたね。でも快調な歩みで
奥多摩小屋を越えて小雲取への急斜面を越えて行きました。
石尾根終着点・・・避難小屋へ

ガレた斜面を登りきって
小雲取山(笹の小ピーク)を右に見送って行きます。すると赤城さん、、思うところがあったようで笹をかき分け小ピークへ。。8年前に見た山標を探しましたが残念!無いようです。さて、本山行もクライマックスを迎えました。・・・
奥秩父の名峰が顔を出し
石尾根の終着点に建つ避難小屋が迫りました。
最後の坂を一歩一歩・・味わうように登って行きます。
そして雲取山頂

奥多摩駅より8時間24分を要して雲取山へ辿りつきました。まずは避難小屋側で
長沢背稜~奥多摩の山々~丹沢山塊~富士山を展望します。良く登る奥多摩の山々が模型のように見渡せる・・・この光景が好きですね。そして沢山の登山者で賑わう山標側へ移動し南アルプスや奥秩父の山々を展望しようと思います。でも今日は霞んで良く見えませんね(こちらは
2011.10.28の展望)。
賑わう山頂から一段下がった草むらに腰を下ろして一息つきながら、お腹を満たしました。
小袖へ下山

風の弱い穏やかな天気ですが太陽が雲に隠れると寒くなります。再びザックを背負って避難小屋から石尾根を下って帰路に着きます。小雲取山を下ったら1813mピークに立ってお気に入りの
七ッ石山へ連なる美しい石尾根を展望します。そして
足早にブナ坂を目指し、七ッ石山を迂回して七ッ石尾根を下ります。ここまで、ほとんど紅葉は残っていませんでしたが、堂所辺りまで下って来ると、まだ僅かに紅葉が残ります。美しい紅葉を探すように(
紅葉1、
紅葉2、
紅葉3)下って
小袖乗越駐車場へ辿りつきました。
奥多摩駅前より総時間11時間36分の山行。。。石尾根で見た夜景、星空、朝焼け、茂る木々の美しさ・・・貴重な体験や発見がありました。赤城さんお疲れ様でした、そして同行させて頂きありがとうございました。
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撮影した写真のアルバム
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