
燕岳から大天井岳に連なる稜線を山小屋一泊で歩いた。北アルプスのパノラマ展望が広がり足元にはコマクサが沢山咲いていた(2017.07.19_20)。
初日:中房から合戦尾根を登り稜線を歩いて大天荘
ルートと実績 2017.07.19
市営第1駐車場(4:53)⇒中房温泉登山口(5:02)⇒第1ベンチ(5:38-40)⇒第2ベンチ(6:10-13)⇒第3ベンチ(6:48-55)⇒富士見ベンチ(7:36-39)⇒合戦小屋(8:15-29)⇒合戦沢ノ頭(8:54-56)⇒燕山荘(9:49-10:25)⇒大下りノ頭(11:37)⇒喜作レリーフ(13:36)⇒大天荘宿泊(14:33)
1)歩行時間:9時間40分(休憩含む、連れに合わせたユックリペース)
2)歩行距離:約12.1Km(AMBIT3 PEAKより)
3)累積プラス高度:約1800m(AMBIT3 PEAKより)
4)カメラ:K-1+DFA24-70mmF2.8、KP+DFA MACRO100mmF2.8
5)連れ同伴
6)ルートマップ(2日分)参照
圏央道・中央道・長野道を走り
中房温泉登山口の市営第一駐車場へ4時半に着ける。平日だが既に満車に近く、私の後に到着した数台で満車となった。橋手前に第二駐車場があるが、ここもすぐに満車となるのだろう。
準備を整えて中房温泉方面に300m程歩くと中房・
燕岳登山口に到着。左手のトイレ奥から山道が始まる。

第1、第2、第3ベンチを見送りながら樹林帯を黙々と登る。富士見ベンチでは富士山の展望を期待したが水蒸気が多いのか?靄って山々は見えなかったが、その先の木々間からは大天井岳と大天荘が良く見えた(写真上)。

登山口より3時間強で合戦小屋着(写真上)。名物のスイカを戴きたいところだが、明日の下山時までお預けとする。15分程度の休憩のみ。

合戦小屋を発つと稜線から槍ヶ岳の穂先がお出ましとなる(写真上)。稜線には早くもガスが上がり始めている。稜線に登るまでガスらないでほしいな~。

合戦沢ノ頭を越え目指す稜線を見上げるように登る。燕岳はガスに見え隠れしている(写真上)。



そして・・お花が次から次へと咲はじめる。
モミジカラマツ、
コヨウラクツツジ、
コケモモ、チングルマ(写真上)、
ベニバナイチゴ、ヒメイチゲ、イワカガミ(写真上)、アオノツガザクラ(写真上)そして・・ミヤマキンポウゲ(写真上)、
シナノキンバイ等々

登山口より4時間45分程で稜線(燕山荘)に辿り着く。ガスが上がってきているが
北アルプス主稜線に連なる山々が展望できる。右側には燕岳が近い(写真上)が、今日は大天井岳まで歩くので燕岳登頂は明日にする。連れは燕山荘のベンチで休憩。私はカメラでパチパチ。


デガタチドリ(写真左上)。ミヤマクワガタ(写真右上)。

コマクサが見頃・・・沢山咲いてます(写真上)。
この株も可愛いです。
小さいのも!

ハクサンイチゲと槍ヶ岳(写真上)。

10時25分、燕山荘を発ち稜線(表銀座)を南下して大天井岳を目指す。稜線の東側からガスが上がってくるが槍ヶ岳は何とか展望できる(写真上)。

燕山荘と燕岳を振り返る(写真上)。

蛙岩の先に槍ヶ岳と穂高連峰が見える(写真上)。この先は、、ガスが稜線の西側まで覆い展望を遮った。稜線は暫く穏やかだが「大下り」と書かれた標柱の先で標高を100m程、一旦落とし登り返す。
ハクサンシャクナゲ、
イワウメ、
クモマスミレ、
ミヤマダイコンソウ、
コケモモ、
ハクサンチドリ、
タカネヤハズハハコ、
ヤマハハコ、
イワギキョウ?、
オオヒョウタンボク、
オンタデ、
コマクサ、
ニッコウキスゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ等々・・登山道が稜線の東側に設けられた区間は花がとても多く鑑賞しながらゆっくり歩む。

やがて、
小さな鎖と階段を下り、
急階段で登り返す・・・ここが切通岩なのだろうか。急階段の右側には喜作レリーフがある。
そして、、この切通岩から標高差200m程の大天井岳へ登り返しが始まる。急勾配とまでは言わないが連れは辛そうで背後の景色を観る余裕もない(写真上)。
キバナシャクナゲ、
ミネズオウ、
ツガザクラ等を眺めながら何度も立ち止まり呼吸を整える。
登山口より9時間半にて大天井岳直下の
大天荘に辿り着く。山頂へは10分程だが展望が利かないので、大天荘にチェックインして展望が開けるのを待ったが叶わず。登頂は明日目指すこととなった。
二日目:大天井岳から燕岳へコマクサ咲くパノラマ銀座
ルートと実績 2017.07.20
大天荘(6:00)⇒喜作レリーフ(6:34)⇒大下りノ頭(8:06-17)⇒燕山荘(9:21-28)⇒燕岳(9:59-10:03)⇒燕山荘(10:32-45)⇒合戦沢ノ頭(11:17)⇒合戦小屋(11:30-55)⇒富士見ベンチ(12:21)⇒第3ベンチ(12:51-53)⇒第2ベンチ(13:22-30)⇒第1ベンチ(13:54-57)⇒中房温泉登山口(14:30-31)⇒市営第1駐車場(14:40)
(*朝食前に大天井岳から日の出を鑑賞)
1)歩行時間:8時間40分(休憩含む、連れに合わせたユックリペース)
2)歩行距離:約14.0Km(AMBIT3 PEAKより)
3)累積プラス高度:約520m(AMBIT3 PEAKより)
4)カメラ:K-1+DFA24-70mmF2.8、KP+DFA MACRO100mmF2.8
5)連れ同伴
大天荘では二段ベットそれぞれ4人に割り当てられた。寝具は真新しく掛け布団は8枚あったのでハイシーズンはベットに8人割り当てられるのだろう。。今日は快適で食事も美味しくいただいた。

4時に起床して朝食(5時)前に大天井岳に登って日の出を鑑賞する(写真上)。太陽は岩菅山と横手山の間から昇ったようだ。ここは標高2922mだが今日は全く寒くない。
大気に水蒸気が多いのだろうか??八ヶ岳は殆ど霞んでいる。残念ながら・・・南アルプスや富士山は全く見えない。

山頂から見る穂高岳と槍ヶ岳(写真上)。
*
穂高連峰・槍ヶ岳~立山・劔~後立山のパノラマ

常念岳を眺めながら山荘に戻って朝食を戴く(写真上)。
6時ちょうどに
大天荘を発ち、昨日歩いた稜線を北上し燕山荘を目指す。北アルプス主稜線の山々を眺めながら、そして日差しを浴びて生きいきと咲くお花を鑑賞しながらの天空のパノラマ銀座歩き。

大天荘を発って斜面を下り始めると眼下には燕岳への稜線が連なる。その背後には
立山・剱岳、
針ノ木岳、
鹿島槍等の山々が聳えている(写真上)。切通岩に向けてゆっくり下っていくと北アルプス主稜線の山々が少しづつ見えてくる・・・
野口五郎岳、
水晶岳、
鷲羽岳・・・何とも心地よい。


登山道際の岩場に咲くコケモモとイワウメ(写真左上)、イワツメクサ(写真右上)。


大天井岳山腹に群生するコマクサ(写真左上)。切通岩手前に咲くシコタンソウが綺麗であった(写真右上)。

切通岩を越えて大天井岳の山腹を見上げる(写真上)。昨日、この斜面を見ていたら心折れたかも。。

稜線を北上すると大天井岳の山腹から槍ヶ岳が現れた(写真上)。左手には
北アルプスのパノラマ展望が広がる贅沢な稜線歩き。

コマクサの稜線を歩む(写真上)。

槍ヶ岳の右奥に笠ヶ岳が現れた(写真上)。

大天井岳山頂付近をズーム(写真上)。大天荘が良く見える。


稜線東側のお花ゾーンでは昨日見逃しはお花を探しながら・・・オタカラコウ(写真左上)、カラマツソウ(写真右上)。

緩やかに下って大下りノ頭へ登り返して一息入れる。穂高連峰が見え始める(写真上)。北穂の山荘、ジャンダルムまで良く見える。
昨年登った笠ヶ岳(写真上)。山頂ではガスったので、いつしかリベンジしたい。

日差し浴びるアオノツガザクラが一段と綺麗だ(写真上)。

背後には蛙岩と大天井岳、穂高連峰、槍ヶ岳、笠ヶ岳(写真上)。この稜線から見る大天井岳は何とも堂々とした山容ですね。

燕山荘へもう少し。燕岳の左奥には立山と剱岳(写真上)・・良い光景ですね。
大天荘より3時間20分程で
燕山荘に辿り着く。ベンチで一息入れたら燕岳へピストン。道際にはコマクサが更に沢山群生している。コマクサ以外のお花も綺麗です。周囲の山々には少しづつガスが上がって来たが、最後まで槍の穂先が展望出来た。

登山道際の斜面にはコマクサがいっぱい。槍や穂高を眺めながら登ります(写真上)。


イブキトラノオ(写真左上)。ハクサンフウロ(写真右上)。


ミヤマハンショウヅルの蕾(写真左上)・・・開花したものを見たかった。。岩壁に咲くハクサンイチゲ(写真右上)。

燕岳山頂より北燕岳を眺める(写真上)。次回は北燕岳まで歩きましょ。

燕岳山頂より表銀座縦走路と大天井岳~槍ヶ岳を展望(写真上)。
燕山荘に戻り、最後にもう一度、、コマクサを鑑賞し、合戦尾根を下ります。

燕山荘際のコマクサは株が大きいですね(写真上)。

槍ヶ岳とコマクサ(写真上)

さて、、燕岳を眺めたら下山の途に着きましょ(写真上)。昨日、見逃したお花も結構ありましたね。撮影しながら(
ミツバオウレン、
ノウゴウイチゴ・・・)下ります。


合戦小屋ではスイカ(写真左上)とうどんを食べました。その先もまだまだお花有りました・・・
アカモノ、
イチョウラン・・・そして、燕山荘より4時間近くを要し、中房の登山口に下山(写真右上)。
■
撮影した写真のアルバム
■
トップへ移動
■
類似地域の山行